LINE専用オリジナル小説を載せてみる!3

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その様子に思わず目を見張った瞬間、男はその変色した幼虫を引きちぎり口の中に入れたのだ。
「っ!」
  その行動が、何を意味しているのか、はっきりとは理解できなかった。しかし、止めなければ取り返しのつかないことになる、そんな感覚が体を貫き、女は走り出していた。
  硬い木製の剣を、下からなぎ払うように構えながら疾走する。
  その間に、男に食われた幼虫もどきはまるで吸い込まれるように男の口の中に入り込んで行く。
(っ!    間に合えっ!)
   全てが吸い込まれる前に、女は男のすぐ目の前まで走り込んだ。
   瞬間、走るスピードは緩めずに、下段に構えていた剣を上に薙ぎはらった。
——ッッッ!!

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