LINE専用オリジナル小説を載せてみる!6

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剣を右下に振り下ろされる形になった女はそのまま下段からの攻撃。しかしこれも受け流されてしまう。
  そんな風に、こちらから仕掛けても受け流されてしまうという交戦がしばらく続いた。
「どうした。これでは退屈しのぎにもなりはしない」
「くっ!  だまっ……ガハッ!」
  次なる攻撃を食らわせようとした女の腹に、男の蹴りが炸裂。避けることもできずに、女は遥か後方まで蹴り飛ばされた。
「もういい。お前相手にこれ以上時間を割く意味はなくなった。かつて最強を誇ったという英雄、少し期待してはみたが、口ほどにもなかったな」
「なにを……」
「お前には、やはりここで死んでもらったほうがいいな」
  そう言うと、いつの間にいたのか、その傍にいた幼虫に手を伸ばす。
「なっしまっ!?」
「最後だから、お前にいいことを教えよう」
  驚く女を尻目に、幼虫の体内に手を突き刺してゆく。
「俺は神なんだよ。この世界に落とされた神」

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