LINE専用オリジナル小説を載せてみる!7 2015/05/09 13:22 Share on Facebook Copy URL 檢舉 LINE専用オリジナル小説を載せてみる!7突き刺された幼虫の体内が、妙に遅く赤色のような、オレンジょような色に変色していく。それはまるで、この世界の色を表しているかのような禍々しさ。「俺はこの世界の管理者だった。しかし、戯れに争いを起こした罪として、この世界に落とされた。力も、記憶も、何もかもを奪われて」 しかしそれだけには止まらず、今まで以上にその色は幼虫の体内全てに広まってゆく。 男は話す口を止めない。「俺はずっと気づかなかった。自分はこの世界の生きる『人』なのだと思っていた。しかし、違ったんだ」 幼虫の体が少しづつ膨張して、元の体の倍以上の大きさに膨張していく。「ある日俺は気付いたんだ。俺は堕神なのだと、この世界の創造者なのだと。この世界を作ったのなら、どうしようと俺の自由なんだと」 膨らんだ幼虫は男の手により口に運ばれ、そうして『吸収』されていく。 男の口はふさがっているはずなのに『男の声』は止まらない。『だからおわらせてやろうと思ったんだ。この世界の人間世界存在全て。どちらにしても壊すつもりでいた、そう大差はない。そして』