海水を真水に変える速度が4500倍!?

海水を真水に変える速度が4500倍!?

 やぁ諸君こんばんは。
 小生、性は野々村 名は鴉蚣。字名を精螻蛄と申す。
 今日みんなにシェアしたい情報は、今年の5月12日に科学雑誌『サイエンス』で掲載された日本人の開発についてだよ。

 諸君は水って好きかな? 水に好き嫌いないか笑 いや、あるよな? クリスタルガイザーだとか、いろはすだとか、海洋深層水だとか。水と一言で表しても、色んな商品がある。
 あ、今日話すのは飲水のことだよ。
 そんな飲水だが、実は人類が安全に使える真水の量って滅茶苦茶少ないって知っているかな? その理由は、ほとんどが海水だからだ。
 海水は飲めない。あんなもの飲んだら塩分過多で死んでしまうからね。だから我々人類は、川やら井戸やらダムやらから水を汲んで生きてきた。人類史においても高度な文明が誕生するのは決まって川辺だ。
 そう。人類は真水が無ければ生きていけないのだ。
 もし海水が飲めたなら、きっと今以上に楽になるだろうに。きっと水問題に悩むことは無いだろうに。

 そう思った人々は、かねてより海水を真水に変える努力をしてきた。
 真っ先に思い浮かぶのは、海水を沸騰させて湧き出た水蒸気を集めるというもの。塩分は水蒸気に混じらないので、安心して飲むことが出来る。しかし、得られる水の量に対して使われるエネルギーが膨大だ。
 ただでさえCO2排出量を削減しようとか言っている昨今、熱をもって海水を沸騰させようなんてしたら怒られてしまう。

 そのため、人類はとある膜を作ることにした。
 海水から、真水だけを通す膜だ。
 わけがわからんよな。だが、今までその膜を使って上手いこと海水から真水を作り出してきたわけだ。

 そんなある日、今年の5月。日本人の研究チームがとんでもないものを作り出した。

 従来の4500倍の速度で海水から真水を作る膜を作ってしまったのだ。
 まぁ、実用化は難しいらしいが。それでも実験段階でそこまで行き着いたらしい。
 人類の科学は、本当に素晴らしいな。

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