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「第三弾」日露戦争脚気論争について:蘇る脚気細菌説
Video will not be published (Available Period: until 2/3/2024 (Sat) 23:59 JST)
日本では平安時代から記述され、死病として恐れられた脚気。日露戦争で陸軍に流行して壊滅的な被害を出したことは有名である。
日露戦争当時、主に東大医学部が提唱していた、脚気の原因が細菌による感染症とする「脚気細菌説」が主流となっていたが、高木兼寛が疫学調査により、糖質と蛋白質の栄養比率の偏りが原因であると提唱した。その調査を裏付けるように、この被害から栄養学が勃興し、抗脚気因子としてのビタミンB1(チアミン)が発見されたことから、脚気は死病から予防・対策が可能な疾患に変わった。しかし、批判を受けつつ麦飯食を採用した海軍は脚気被害を大幅に食い止めた一方で、細菌説に固執した森鴎外を筆頭にする陸軍は壊滅的被害を出した。これは、科学が権威に縛られることによる悪例として未だに語り継がれている。
しかし、この定説に疑問を呈したい。
脚気細菌説が生まれた背景にも根拠があり、そして現代の科学の目線で再考すれば、この定説に不審な点があることに気付く。本講習会は、現代の知見を元にこの被害を再解釈し、「白米過剰摂取」と「脚気細菌説」を矛盾させることなく、弁証法的に新説を提唱することを目指すものである。
※このチケットは、オンライン視聴用です。
現地でご参加いただける方は現地での支払いになります。